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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
沖縄キャラバン2012で、2月8日(水)午後に伺った証言の概要です。


◎松本好郎さん(81)
取材日:平成二十四年二月八日
戦地:慶良間諸島渡嘉敷島
―――――――――――――――

○昭和六年五月二十三日、渡嘉敷島生まれ。

・父親は鰹節工場の工場長。
・自宅には守備隊の副官が二人泊まっていた。

○昭和十九年十月十日早朝、浜辺の近くで上空を飛行機が飛んでいるのを見ていた。

・島にいた日本兵に聞いたら「友軍が演習をしている」ということだったが、支那事変から帰って来た村民は「あれは友軍の飛行機じゃないよ」と言っていた。それでもアメリカの飛行機とは思わなかった。
・しばらく見ていたら山に爆弾を落とした。「これは友軍じゃない」と分かって一目散に逃げた。
・学校が焼けたので、それからは近くの部落の入り口の木の林の陰で勉強していた。
・壕堀はやらず特攻艇を壕から海へ運び出す訓練をした。
・このころから山中で避難生活。

○昭和二十年三月、国民学校卒業。

・県立一中に合格して四月一日に入学することになっていたが、本島に行く船がなかった。
・特攻隊がいたためか民間人は島外に出れなかった。

○昭和二十年三月二十四日ごろ、艦砲射撃がすごくなった。

・村は盆地で、そのまわりの山が火事になった。

○昭和二十年三月二十七日、米軍上陸。

・山の上で監視をしていた防衛隊員が「敵が上陸してきた」と言っていた。
・住民は山中の避難場所に逃げた。

○昭和二十年三月二十七日夜

・命令があったのか子どもだったから分からないが、住民が守備隊本部に集まることになった。
・座間味が玉砕したと聞いた。
・鍬とか鎌を持っていった。
・履物はなく裸足だったので、焼跡を歩いた時に熱かった。

○昭和二十年三月二十八日午前九時か十時ごろ、

・村長をはじめ島の住民全体が集まった。(阿波連という部落の人々は連絡が遅れたのかいなかった)
・座ってしばらくしたら村長さんが「はい」とか「はじめろ」だったか号令をかけて、すぐにあちこちで自決が始まった。
・バーンバーンと手榴弾の音が聞こえて「始まったな」と思った。万歳もなかった。「はやくやろう」となった。
・父親が防衛隊員で二個の手榴弾を持っていた。父親がその信管を鍬で叩いたが、二つとも不発だった。防衛隊に渡された手榴弾は古いものだったらしい。
・あちこちで首が取れたりしていて、ここはまずいということで生存者は元いた避難場所に逃げることにした。
・逃げる途中、手榴弾の破片が兄の背中に当たった。ちょっとした傷だったが、服が血だらけで真赤だったので、「もうだめたな」ということになり、自決した場所の近くにあった川のそばに寝かせることにした。
・もう一人学校で教わったことのある女の先生も、生きてはなかったと思うが仮死状態だったので、同じように毛布をかけて寝かせた。
・避難場所に戻ってしばらくすると、兄が戻ってきた。

○昭和二十年三月二十九日、弟が生まれた。

・岩の穴場に隠れていて、声をあげたら殺すつもりだった。

○昭和二十年四月一日、米軍沖縄本島上陸。

・米軍がいなくなった。

○昭和二十年四月半ば、米軍が百人くらい戻ってきて陣地を作り始めた。

・伊江島で捕虜になった人々がつれてこられた。
・時々山の方から部落を見ていると、ドラム缶かなにかでゴミを焼いているのが見えた。「あれは米軍が悪いことをした日本人を焼いているんだ」という話が流れたが、「ほんとかなあ」と思った。
・夜になると、兵隊や生き残った村民がこっそり部落に行って、伊江島の情報を聞いていた。
・攻撃されたら困るので避難場所は何度も変えた。
・渡嘉敷と座間味の間は大きな海峡で米軍の船がたくさんいた。時々特攻隊が来て攻撃していた。
・島の陰で米軍が損傷した船をカンカン叩いて修理している音が聞こえた。
・夜になると避難場所から海岸に出て行って、流れ着いたアメリカの食べ残しを拾って食べてしのいでいた。それが米軍にばれて、夜通る道に地雷を敷設された。その地雷にひっかかって亡くなる人もいた。

○昭和二十年八月十五日、飛行機から敗戦のビラがまかれた。

・これまでずっと友軍が来て日本が勝つと思っていたが、負けたんだということで白旗を持って部落に下りた。
・幕舎に入れられて一週間ほど生活。
・家も焼けないで残っていたが、伊江島の人が住んでいた。そこで数キロ離れた阿波連の空き家に入った。
・米軍が配給したメリケン粉などを食べていた。
・半年くらいして伊江島の人が本島に連れて行かれたのでやっと家に戻れた。
・家族は全員生きのびた。
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