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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
神奈川大学で開催された第15回常民文化研究講座に行ってきました。
テーマは、「オーラルヒストリーの可能性―歴史学と民俗学との対話―沖縄戦から祖国復帰へ―」ということで、証言の伝承に関する内容でした。
今回は、戦場体験放映保存の会の関係ではなく、新聞で見て申し込みをしており、完全に個人的な参加です。

基調報告をされるはずだったお1人の中村政則先生がご病気のため欠席されたのが残念でしたが(経過は順調とのことです。どうぞお大事に)、4人の講師の方により、午前中から夕方まで、みっちり濃いお話が展開されました。
民俗学方面は、直接戦場体験の語り継ぎには関係なかったですが、戦争中も続けられた伝統があったという点は興味深かったです。

もうお1人の基調報告の講師である石原昌家先生は、「集団自決」に関する訴訟の背景とその中でオーラルヒストリーの持つ意味について詳しく話されていました。実は、「集団自決」という言葉も、もともと沖縄戦の体験者の方の証言から出た言葉ではなく、適切ではないということです。
語られる「事実」と実際に起きた「真実」との関係に気をつける必要があるとのこと。

保存の会の活動に関係しそうな内容としては、語られたことが本人の体験なのかどうかは、よく確かめるべし、というお話がありました。証言の中には、後で勉強して知りえた話や他の人から聞いた話が含まれていることがあり、それは確認しなければならないと。聞き手が勉強し聞き取りの経験を重ねていると、その区別がよりできるようになっていくというところは、保存の会でも感じるところです。
聞き取りを上達させるために、まずは石原先生が聞き取りをされたテープをたくさん聞いて、聞くべきことをカードにして、それを右から左に移動させながら聞く訓練をする、という具体的なお話は、応用できるかもしれません。
証言を聞いていく中で、「そこまで話していいの?」というような内容が出てくることもあり、そうしたところについては、公表を控えることも考える必要があるということで、そのままを残すという方向であるにしても、利き手の側が配慮すべき点があるというのも、今後のアーカイブ化の際に考えていくことと通じます。

と、こうしてレポートしている内容は、講座のごく一部であり、それで講座全体のイメージが違った形で伝わっている可能性が高いことは、意識はしていましたが、改めてお断りしておくべきだろうか、とも思うのでした。
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