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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
保存の会メーリングリストに流れていた鹿児島茶話会の振り返りを掲載します。
イベントを中心になって仕切っている事務局メンバーによる、前日から片付けに至るまでのまとめです。
メンバーの個人的な感覚の部分も一部ありますが、全体を通したイベントの様子ということで。

◆◆◆

皆様へ

ご報告がすっかり遅くなりましたが、去る15日、16日、二つの台風の間を縫って開催した
会で初となる鹿児島県での催しが200数十名を集め、予想以上の盛況で無事終了しました。
長文ですが、概要をご報告します。

この規模の地方都市での開催は長野ぐらいで、しかもとても遠方、
年度当初予定にも入っていなかった企画ですが
各地の茶話会でお世話になっている坂上さん(94歳、ミンダナオ体験者)から
「他所でばかり話していて地元で話していないのが胸が痛むのです」と
つぶらな瞳で言われてしまうと、応えるしかないという今企画。
お一人の講演会や茶話会では広報も自信がないので
展示や証言映像上映も詰め込みました。

招致をしただけあって、坂上さんは八面六臂の活躍で、
8月が終わったせいかいまいち反響の薄かったプレスリリースも
各社地元支局をチラシを持って廻り、地元紙などの事前記事に。
さらにご近所さんに受付を頼み、息子さん夫婦も召集、
茶話会の話し手もお一人探してくる行動力は恐れ入ります。
(おまけに違う話(宗教関係)をしたいというお客さんを、
こういうのは年寄りが断るのが一番良いと処理していた…)

会場はかごしま県民交流センターのギャラリー2、
600㎡弱という保存会史上最大(級なし)の広さ。
元々展示パネルなどの設置から借り手が行う会場な上、
隣のギャラリーの利用者がこちらのギャラリーの展示パネルを持ち出して
既に展示をスタートさせているなどハプニングも加わり
(パネルを運ぶ距離は遠くなるは、天井からの吊り下げは増えるは)
前日準備も保存会史上最大(こちらも級なし)のハードさ。
女性4名での準備は死闘の様を呈し、閉館ぎりぎりに外に出ると
特に梯子作業を一手に引き受けてくれていた事務局長は足にきていて
落伍する兵隊を置いていくときはこんな感じかなとふと頭をよぎりましたが
無事タクシーに収容。
ホテルでコンビニ弁当を食べる頃は明日からどうなるかと思いましたが、
でも大変だったのはここまででした。

来場者は、坂上さんの知人の底上げもあるものの、
地方ではやはり地元紙の影響力はまだまだ健在。
また隣のギャラリー(パネルを持って行った方ではない隣。
鹿児島らしく宇宙関係のイベント)に来た若い世代やファミリーも
展示を結構じっくりと見て行ってくれました。
更に絶対これには行かなければいけない!とかけつけてくれた
知識と高齢者愛に溢れる大学生と、心配して?一緒に来られたお母様。
さらにえっ!!!、鹿児島まで来たの?! という関東在住の茶話会の常連も。。。

茶話会の話し手は、4回話し続けた坂上さんのほか、
加治木空襲などの体験を絵にして語り部をする有馬さんは
絵を張り巡らしたベニヤ板を何枚も抱えて登場し、さらにその場での即興絵師。
赤崎さんは、満州で終戦後母親が八路軍のミシン工となったため帰国が許されず
そのうち母が亡くなり、1953年になってから弟と孤児として帰国した方。
また8月15日に彩雲で特攻する予定だった庭月野さんが宮崎から参加。

映像上映は、鹿児島で訓練し真珠湾攻撃に参加した城武夫さんや
万世飛行場から特攻で飛び立ち残り30分で天候不良で引き返した松浦さん等々。
宮崎で収録したコロンバンガラ島の珍しい体験を
ここでしか上映の機会はないだろうと流しましたが、
来場者にこの撤退作戦の現場指揮官のお孫さんが来ていたのは
大変思いがけない偶然でした。

またいつもの展示に加え、今回は鹿児島加治木出身の今吉孝夫さん(埼玉在住)に
ご提供いただいた資料を大きく紹介しました。
8月11日に加治木空襲を経験した今吉さんは(当時旧制中学1年生、
この空襲で同級生が死亡)、仕事で在米中、この爆撃を行った部隊の資料に遭遇。
これをきっかけに爆撃隊の戦友会に参加、米兵やその親族と交流を深める中で
新たな資料の発掘や翻訳、米兵が戦地で拾った写真の遺族への返還、
逆に日本で亡くなった米兵の遺族への情報提供などを手掛けてきました。
個人の仕事としては大変広範かつ緻密なものですが、その全体像を紹介、
戦争に人としての勝者はなくどの国の人にも同様に悲しみをもたらすという
今吉さんの考えが伝わるものになったならと思います。

来場者に非常に反戦、反政権の立場の人が多かったことは予想外で
それも首都圏のそういう立場の人とは少し趣きが違います。
幕末以来の鹿児島から見た歴史観が根底にある気もしましたし
また東京から遠く離れた土地の人が見る為政者と国民の距離感もあるように
思いました。やはりいろんな土地でやってみるもんだなと思った次第。
北海道でやったらどんなだろうと頭をよぎったことは事実ですが
地元の核がいればこその成功、これは個人的な呟きです。

最後に、出張が隣県であると参加に手をあげたところ、あまりに喜ばれたため
その出張が無くなっても鹿児島に来て下さったYさん。
Yさんの運転なくしては、ヤマトの働き方改革に抗して
撤収をすることは出来ませんでした。ありがとうございました!
またうっかり片づけを手伝いましょうかと申し出てくださったために
大変な事に巻き込まれた山梨からの来場者の男性、
おかげで準備の死闘が嘘のように片付けははかどり
鹿児島らしい晩御飯をとることさえ出来ました。
このMLにはおられませんが深謝申し上げます。
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コメント
この記事へのコメント
お力になれてなによりです。てか、設営を女性4人でとか無茶しすぎです。
2019/09/28(土) 21:44 | URL | 山梨からの来場者 #-[ 編集]
山梨からの来場者様
今回は本当に助かりました。ありがとうございました。

遠方までなかなか行けない上に、こういう無茶な準備もできることが求められるため、さらに参加できるメンバーが限られるという、困った事態になっております。
しかし、今後も懲りずにイベントも聞き取りも全国でやっていくと思いますので、覗きに来ていただければ幸いです。
2019/09/30(月) 20:53 | URL | しょうみー@ブログ係 #sCdCES4I[ 編集]
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