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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
つづく上丸さんのお話は、戦場体験の継承が、体験者から非体験者への語り継ぎから、非体験者から非体験者への語り継ぎへと移り変わりつつある、というものでした。
また、「ブリッジ・フォー・ピース」と「わだつみ会」との交流を例に挙げ、非体験者が体験者に戦争を語るという逆転現象もあることを紹介されました。
「ブリッジ・フォー・ピース」は、元日本兵の方の証言をビデオに撮ってフィリピンに届け、フィリピンの戦場体験者の方の証言ビデオを元日本兵の方に届けるという活動をしている団体ですが、ここの代表の32歳の女性が、「わだつみ会」で自分たちの活動を伝えていました。それを聞いた「わだつみ会」の方々が、希望が持てたと喜んでおられたとのこと。
すでに、非体験者によって戦場体験が語り継がれる流れができ始めている、という、それこそ希望の持てるお話でした。

上丸さんが例に挙げられたその場にいたという中田事務局長、オーラルヒストリーの場をよくご存じの小澤さんのご意見を求めます。

小澤さんのお話では、世界的に「語り継ぐ」ということが、水面下で大きな流れになってきているとのこと。その中で、戦争ははずせないテーマとなっているということです。
例えば、アメリカ・ワシントンでは、「ナショナル・メモリー・プロジェクト」大規模なプロジェクトが進行しています。これは、国民の記憶を博物館にしようというもので、アメリカ中西部の生活やボブ・ディランの音楽といった様々なものを、音楽・写真・映像・テキスト等メディアを問わずアーカイブしています。戦争ももちろんテーマとなっています。
同様の動きはシンガポールにもあります。
戦争の記録でいえば、アメリカの「デジタル・クラブハウス」というものがあります。これは、元兵士の話を20歳ぐらいの若者が聞き書きをし、それに写真と音楽を乗せてビデオ作品を作るといったもの。戦場体験を語る80代の元兵士と技術を持った若者との共同制作です。ここでは特に、体験者が戦争に行った時と同じくらいの年齢の若者に語るということに大きな意味があるといえます。
日本では、NHKの「戦争アーカイブ」が画期的です。テレビ番組制作の場では趣旨に合わないと削られてしまう話が多いが、このアーカイブは、記録した映像をそのまま残します。体験者の方の記憶違いがあっても、そのまま残すということをしています。それをどう使うのかということはまだわからないけれども、その人の生きた証をそのまま残すことにしています。それがこれからの主流になるかもしれません。

さらに希望の持てるお話に、中田事務局長も、「継承」が一つのトレンドになってきていることを感じています、と納得。
イタリアでも戦争体験の語り継ぎが始まっていることを少し紹介しました。
そして、世界的なデータベースができるとおもしろいと思います、と夢が膨らんだ模様。

「世界的なデータベースの整備が必要ですね」という小澤さんの言葉で締めとなりました。
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