FC2ブログ
あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
中田事務局長
対話が大切だというのは実感としてあります。今、戦場体験者と非体験者との間のつながりがあるギリギリの時だと思います。その後、対話以外であの時代を振り返る場を、どのように持つことができるのでしょうか。
私たちは、アーカイブとして対話の様子をそのまま残そうとしているわけですが、世代間の継承の形として具体的に何かご存知でしたら教えてください。

「今後戦場体験をどのように残し、活用していくか」終盤に入り、いよいよシンポジウムの中心テーマが投げかけられました。

北村さんは、まず沖縄のひめゆり平和祈念資料館の例を挙げられました。
この資料館では、毎日元ひめゆり学徒の方々が交代で体験を話されていますが、その方々が語れなくなった後のことを考え、5年ほど前から「説明員」の養成が始まっています。その成果が出始め、だんだん「説明員」の方が、元ひめゆり学徒の方に代わって話をされることが多くなってきています。
しかし、これは特別な例で、一般の人たちにはなかなかできないことです。

では他にどういう道があるのか、ということで、北村さんはさらに、「家族間の継承」が重要だと話されます。
これまでは、家族の間で戦場体験が受け継がれてこなかった。家族だからこそ話しにくいということもあったのではないでしょうか。
一方で、体験者が亡くなる、あるいは晩年になってから、家族のルーツをたどることがトレンドとなりつつあり、その中で戦場体験は決して切り離せないものとなっています。ここ10年ほど、子供世代、孫世代の書いた戦争の本もよく出ています。著者はなぜか女性が多いです。
これは、戦争の記憶というものが、家族のルーツや現在の問題といったものに何か関係があるのではないかと気づき始めているということかもしれません。
こうした家族の輪をつないでいくことで、戦争体験という古いテーマに何か新しい方向性が見えてくるのではないでしょうか、と。

さらに、家族の間の日常の中で、例えばおじいちゃんのしぐさや言動の中に、戦争がにじみ出ているのに気付くこともあるだろうし、ふだんの会話の中に突然戦争の話が出てきたときに、家族としては身体的なレベルでその話が重要だと感じることがあるのではないか、と付け加えられました。

ここで、中田事務局長は、家族間で戦争の話ができなかった方のことを思い出します。
その方は、ベトナム戦争当時、戦場体験者だったお父さんと戦争の話で大ゲンカをし、それ以来、家族の間では戦争の話はタブーのようになったのだということです。戦争の話はしないまま、お父さんは亡くなったそうです。
家族だからこそ話せなかったということを裏付けるエピソードでした。家族間の継承が大切である一方、体験者とある程度距離がある方がいい場合もやはりあるのでは?
そこから、さらにいろいろな継承の方向について話が展開します。
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/tb.php/312-36d985ae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック