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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
長野県佐久市協和収録会は、前回の記事で登場された体験者の方のご自宅に、もう1名体験者の方がいらっしゃって行われていました。
ということで、ワンセットで紹介した方がよいかと思いますので、ひきつづきもう1名の方の証言を紹介します。
メーリングリストに流れたレポートです。

◆◆◆

◎安部満雄(あべ みつお)さん
生年月日:1927(昭和2)年9月日(本籍地:長野県)
所属:満蒙開拓青少年義勇軍~陸軍686部隊第2中隊(?)
入営日:1945(昭和20)年5月志願 陸軍:歩兵
所在地:満州黒河省嫩江県八洲義勇隊訓練所~北安省北安市
特技:衛生特技生(満蒙開拓)

◎1942(昭和17)年3月
満蒙開拓青少年義勇軍に志願 内原訓練所(茨城県東茨城郡内原町)に入所。
※戦局の悪化による兵力動員で1942年以降は成人男性の入植が困難となり、15歳から18歳ほどの少年で組織された「満蒙開拓青少年義勇軍」が主軸となった。軍事的観点から、主にソ連国境に近い満州北部が入植先に選ばれた。
1942(昭和17)年5月
二ヶ月間の訓練を受け、満州黒河省嫩江県八洲義勇隊訓練所に入所。

◎1942(昭和17)~1945(昭和20)年
三年間、軍事教練と衛生特技生として訓練を受ける。
※八洲内の診療所で実習も交えた教育を受け、嫩江部隊(陸軍病院)では一ヶ月ほど衛生教育を受ける(座学)
※ 満蒙開拓青少年義勇軍では各自特技を持つことになっており、選抜されて衛生特技生となる。
※テストが頻繁にあり、大変だった。

◎1945(昭和20)年5月
志願兵として北安の686部隊第2中隊に入隊。
※※八洲の同志矢島貢さんと一緒に同じ部隊に配属されましたが、この部隊が謎です・・
・矢島さんは一ヶ月後には孫呉の歩兵第269連隊(松風15203)に配属されたので・・・
※八洲義勇隊の厳しい軍事教練に比べると軍隊の訓練があまりにも楽なのでこれで大丈夫かと思う。物資(火器・軍装備)不足も大いに助長していた。
※内原~八洲と3年に渡っての厳しい訓練と共同生活の中で要領が身に付き、初年兵にもかかわらず3年古参兵並の要領を持っていたので、軍隊生活は楽だった。

◎1945(昭和20)年8月
北安の部隊にて終戦。

1945(昭和20)年8月末
ブラゴヴェシチェンスクにて編成がおこなわれ、シベリア鉄道にて北上、イベストコーワヤ1024収容所に収容され、約2年間伐採作業に従事。衛生教育経験があったため、軍医の助手も一時期やっていた。
※伐採された木材を駄馬を使って集積所まで運ぶ労働で、八洲の経験もあってロシアの大型の馬を扱えて一度に多くの木材を運ぶことが可能だったのでノルマを短時間で達成できた。しかし、馬の扱いに慣れていない人は小型の馬で何回も往復して運搬しないとノルマを達成できなかった。
※ある日、下りの坂道がアイスバーンとなって牽引橇の制御が効かなくなってしまい転げ落ちるようにして林に突っ込み、馬が死んでしまう。お咎めはなかったが、馬がないので今度は材木の計測を担当することになる。
運搬に比べたら楽で、誰がどのサイズの材木を切ったのか、ノルマをどれぐらいこなしているかが一目で分かる伐採状況を図表式にまとめたため、ロシア兵からは優良労働者として認められる。
また、伐採状況を把握・管理できるため、ノルマを達成できない人にはノルマを達成し、余りが出た人の分を上乗せしてあげて全員が平等にノルマを達成したように報告した。おかげで今までノルマを達成できなかった人からも感謝される。

◎1947(昭和22)年
優良労働者として温泉地にて一ヶ月間赤化教育を受ける。
※労働はなく午前中2時間、午後もそれくらい共産主義についての教育を受ける。
※自由時間もあり、温泉に入ったり、ゲームをしたり、時には共産プロパガンダ映画を観て過ごす。
※共産主義についてはうなずける部分もあったが、抑留生活で実際のロシアの状況を身をもって体験しているので反発する思いの方が強く、さほど影響されることはなかった。

◎1947(昭和22)年
帰国できるとの報を受けて優良労働者500人と病人1500名がダモイ列車に乗り、ナホトカに向かう。
ナホトカに付くと帰国予定の日本人が多く集まっていた。収容所が満杯だったため、貨車に泊まる。
しかし、船が来ないので優良労働者500人は再び列車で奥地(地名は分からない)へ。2年間道路工事その他の労働作業に従事することになった。

◎1949(昭和24)年9月
再びナホトカに集結、終戦時と2年前の思い出がよみがえり、不安になったが、日の丸の翻った日本の船を見て安心する、復員船に乗り出港、舞鶴港に着き帰国する。
3~4日検閲検査を受けた後、帰郷する。
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