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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
続いて、同じく6月18日(金)~20日(日)に開催された「沖縄の戦争展」について振り返ってみます。
ブログ係の感想です。

例年利用している浅草公会堂が、今回は改修などの関係で使えないとのことで、最初から別の会場を探していました。
いろいろな候補が出ましたが、他の団体のキャンセルで出てきた文京シビックの展示室がやはり魅力的で、今回はここが展示会場となりました。
さすが区役所の建物、平日も休日も変わらない人通りがありました。
結果、たまたま通りかかりに寄ってみたという方が多く、年齢層もまんべんなくの来場。それでいて感染防止のための定員は超えないという奇跡的状況だったのは、前にも書いたとおりです。

来場者どうしの距離を確保すべく、証言パネルの間隔は広めにとっていました。
基本的には展示ボード1枚に証言パネル1枚を目安に掲示。
証言パネルの下や横に、イメージを助ける写真を足す形にしたのですが、その足したものを併せると、切れ目なく展示物が並んでいました。
保存の会の展示は、証言パネルの文字量の多さを写真や絵画の量で中和するようなものなので、だいたいにおいて視覚的にうるさいです。
今回もご多分に漏れず、ということになりました。どうもそのくらいのほうが落ち着くので、私を含め中心メンバーには、もはや適正な展示量というのが、感覚としてよくわからなくなっています。
絵画展や写真展ではないし、沖縄戦(あるいはあの大戦)自体の情報量を表現するという点では、それがあるべき姿なのかもしれません。
もともと、個々の証言に偏りがあっても数を集めることで補うことを目指して聞き取りを行っており、それが表れる展示にはなっていると思います。

今回、展示室の中央の柱の周囲を利用して、沖縄の戦跡や遺骨収集の現場の写真撮影をしてこられた杉山さんのコーナーをつくっていただきました。
大きな写真と、発掘現場から出土した遺物は大変目を引きました。
ご本人のわかりやすい解説もあって、特に人の絶えないコーナーとなっていました。
また、軍装一式をハロウィンの骸骨に着せた演出を、外に面した位置につくっていただき、それが通りかかりの人の目に留まって来場に結び付いた面が大きかったと思います。
メディアの取材で、「沖縄戦の展示は例年行われているそうですが、今回の目玉、あるいは新しく入ったものはどれでしょうか」という質問が定番としてあり、そのたびに杉山さんのコーナーを挙げました。

「沖縄の戦争展」は、証言パネルを入れ替えつつも、基本的なところは毎回同じです。
沖縄戦の全体像をほぼ知らない一般の人を来場者として想定しているため、抑えるべきテーマは一通り並べることにしています。
それは、「今回だけのもの」「新しいもの」を求められると幾分辛くなる要素ともなっています。
今回、事務局メンバーから、具志堅隆松さんのWEB講演に合わせて、南部にスポットを当てた形で展示をしようかという案も出ていました。
わかりやすさをとって、展示ではいつもの形になりましたが、配布資料に、展示パネルになっている方々の南部(特に米須周辺)での体験をピックアップして掲載する形で生かしていました。
証言パネルは、その方の体験を一通り流したり、一番特徴的なエピソードに分量を割いたりしているため、南部の戦いを体験されていても、必ずしもその部分の証言が含まれているわけではありません。
そこで、配布資料に、南部での証言をまとめたわけです。

展示に関しては、沖縄戦の全体を伝えるというのは、今後も最低限必要となると思います。
その総論のような展示から、気になった方の証言を「戦場体験史料館・電子版」で読んでみたり、他の団体の展示に足を運んだり、調べてみたりと、それぞれもう1歩進んでもらえたら、と思っています。

とはいえ、展示も、それぞれの方のお話の全体像や背景がわからないのは難点かもしれないと、WEB茶話会を振り返りながら思いました。
解説パネルがついているコーナーもありますが、テーマごとの背景の説明や、それぞれの方の状況の移り変わりの見出しなど、今後追加してわかりやすくすることも考えてもよさそうな気がします。
「戦場体験キャラバン展」だと、各テーマの最初に、戦況の解説とそれぞれの方がそのテーマにどうかかわっているのかをまとめたものをつけています。沖縄の戦争展でも(また、別の戦地に特化した展示をする場合でも)、それに類するものをつけられるといいかもしれません。
手間暇以上になかなか神経を使う部分なので、一気には難しそうですが。
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6月19日(土)20日(日)に行われた沖縄戦WEB茶話会について、覚えているうちに振り返っておきたいと思います。
リアル会場で参加したブログ係の感想です。保存の会の見解ではありません。また、他のスタッフはまた別の感想があると思います。

昨年同様、今回もWEB茶話会のリアル会場を用意しました。
展示会場として文京シビックの展示室を借りることができたのはよかったのですが、WEB茶話会のパブリックビューイングをそこでやるのは厳しいということで、付近の会議室を借りました。
これが非常にわかりにくい要素がそろっており、一旦展示会場に集まっていただき、保存の会スタッフが案内するという形に急遽なりました。チラシ作成の後、会議室打ち合わせに行って初めて「これはたどり着けないのではないか」と思ったという状況でした。
メールとFAXで申し込みを受け付けていたので、その旨返信してご案内していましたが、直接向かって迷う方が出ました。
ネット環境なども含めて、早めに下見をするべきでしょう。これはWEB茶話会に限らず、初めて使う会場については気を付ける必要があると改めて思いました。下見に行くのは私ではありませんが。

19日は沖縄戦を戦った元兵士の吉村章さん、20日は白梅学徒隊の中山きくさんのWEB茶話会でした。
これまでやってきたWEB茶話会では、リアル茶話会同様、お話が1時間では終わらないことが多かったのですが、今回はお2人とも40~50分程度で一通り話終えられました。
その分、質疑応答の時間を多めにとれました。
それでも、顔出し声出しではなくQ&Aを通しての文章での質問は全て回答をいただくことはできなかったので、あとはアンケートに書いていただき、体験者の方々にお答えいただいて、後日何らかの形で発表となる方向です。
WEB茶話会での質疑応答の詳しい内容については、アーカイブでご覧いただければと思います。

質問の中に、お話をされている戦場の状況がよくわからなくて確認する内容がわりとありました。
吉村さんの場合は、ご本人がいらっしゃった場所を把握されていない(当時知らされていなかった?)ご様子でもありました。そこは、聞き取りをしたときの映像でもそういう状況だったので、確かめようがないのかもしれません。軍歴票などあればまた違うのでしょうか。
中山さんの場合は、実際の看護活動の部分のお話も短かったため、戦場の生々しさが伝わりにくかったところがあったようでした。
全体を短くまとめようとされた結果だと思います。
看護活動をされていた富盛の壕と白梅の塔との関係がよくわからなかったらしいとも感じました。

参考資料として、証言パネルのPDFを掲載しており(会場では配布)、それを見ながらであればお話の全体がわかるようになっていました。が、直接手渡しをしないWEB茶話会の場合、参加者が資料を手元で見られているとは限らないのが、難しいところだと改めて思いました。
資料なしで聞くというのは、前情報ほとんどなしに聞き取りに行くのと近い状況かもしれません。
生々しいお話を聞いても、どういう戦地かという知識がないと、状況が想像しにくいものです。
さすがに、「いわゆる戦場には行っていなかったのですか」という質問が出た時には、「なんでそうなる!?」半端な思い込みだけで質問せずせめて資料を見てほしいと思いましたが、実際、資料を見てもわかりづらいところはあります。
現状、WEB茶話会でお話いただく方の証言概要が史料館・電子版に上がっていない場合も多く、直前までかかって資料を用意していることもままあるので、事前に資料を読んでほしいとは言えないのも確かです。
また、中にはまっさらな気持ちで会いたいので、あえて資料は見ないという参加者もあると思います。
やはり、参加者は必ずしも資料を見ていないのを前提にしなければならないのでしょう。
なんでもかんでも用意するのもよくないし無理、というのが、これまでのWEB茶話会の振り返りで出た今のところの結論ではあるのですが。
司会者あるいは保存の会スタッフが、状況の説明を入れることも、場合によっては必要だろうかと、今回は感じました。
見出し程度の、場面の移り変わり(部隊の移動、戦局の移り変わり)を説明するなり、申し込みページに箇条書きするなりするといいのかもしれません。

いろいろと運営面で考えることはありますが、それらはさておき、やはりリアルタイムで体験者の方とやりとりできるのは貴重だというのは間違いありません。
同じ生きた人間である体験者の方が、かつて経験されたことを、ご本人の口からご本人の言葉で語られること。
質問に対しその場で丁寧に答えていただけること。
茶話会の意味はWEBでも失われることはないのだと思いました。
多くの方が、その場を求めているというのも感じられました。
2021年東京オリンピックの聖火リレーに合わせて、各都道府県での聞き取りやキャラバンの旅などを紹介するコーナー。
その43、神奈川県です。

43.神奈川県(聖火リレー:6月28日~30日)

聖火リレーは残り5都県。いよいよカウントダウンというかんじになってきました。
今日から関東ですが、関東は、聞き取りを振り返るのは難しいのです。近くて多いので。
しかし、キャラバンに限ってみると、意外とそうでもない可能性もあります。

ということで「神奈川」で検索してみたところ、聞き取りについては、思いのほか少なかったです。
おそらく、「神奈川」と入っていない報告が埋もれているはずなのですが、途中でタグをつけそびれるようになったため、すぐには探せません。

「2015年GWキャラバン」
5月2日、藤沢市にて
体験者の方:
◎浅場ケイ子さん
戦時中発生した東南海地震を経験。静岡の小学校への疎開。
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-2059.html
2018年ゴールデンウイークの「足元キャラバン」で、神奈川県の方もお1人聞き取りをしていました。
5月3日、平塚市にて、

戦地等:フィリピンセブ島・リロアンの野戦工兵第1野戦補充隊。

・・・・・・関東の振り返り、本当になんとかしないとまずいですね。別枠でまとめる必要がありそうです。
長年お世話になってきた神奈川の方として、猪熊得郎さん(故人)、呉正男さんがすぐに浮かびます。
ミニ茶話会の候補になっている方も数名いらっしゃいます。
しかし、戦場体験史料館・電子版はじめ、保存の会の記録には、どこで聞き取りをしたのかということは残されていないため、体験者の方の名簿を見ないと確認できません。
キャラバン2周目を始めるにあたりつくられたチラシには、聞き取りをした市区町村に○をつけた地図が掲載されており、そのときに事務局では一度整理しているはずです。
それをそのうち回してもらうことを考えたいと思います。明後日までには無理です。
ここまで振り返るかどうかはともかく、都道府県別訪問地と証言者は、今後改めてまとめたいと思います。
というまとめで、神奈川県の皆様、すみません。
2021年東京オリンピックの聖火リレーに合わせて、各都道府県での聞き取りやキャラバンの旅などを紹介するコーナー。
その42、山梨県です。

42.山梨県(聖火リレー:6月26日~27日)

山梨県での最初の聞き取りは、「大学生1人旅2012秋」です。
山梨ミュージアムに体験者の方をご紹介いただきました。
11月3日、南アルプス市
◎今津茂さん
戦地等:独立混成第9旅団衛生兵。中国北部。
史料館・電子版分 http://jvvap.sblo.jp/article/187080530.html
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-1270.html
11月4日、甲州市
◎雨宮秀次さん
戦地等:甲府63歩兵部隊。グアム島。
史料館・電子版分 http://jvvap.sblo.jp/article/187030764.html
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-1165.html

戦地等:レイテ島リモン峠
11月5日、身延町
◎赤池光夫さん
戦地等:中国~マレー攻略、シンガポール攻略戦等
史料館・電子版分 http://jvvap.sblo.jp/article/187080579.html
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-1167.html

翌2013年4月には、山梨(甲府)キャラバンを行いました。
4月28日
◎小林清房さん
戦地等:内地。高等学校のとき東京大空襲~終戦を経験。
史料館・電子版分 http://jvvap.sblo.jp/article/187211378.html
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-1297.html
4月29日
◎永関 慶博さん
戦地等:東部9部隊 通称 習志野戦車隊⇒特別操縦見習い士官⇒振武128隊。台湾、内地。
当ブログ内http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-1306.html
◎岩下長雄さん
戦地等:震洋・回天
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-1307.html

2019年の鹿児島市での茶話会から、山梨県在住のボランティアが参入し、その後もイベントの度にお世話になっています。
各地での茶話会がどこにつながるかわからないこともあるものです。
沖縄イベントも終わったところで、次の拡大事務局会議が決まりました。
保存の会メーリングリストに流れていたご案内を転載します。
例によって、会議室のアドレスは削除しています。
管理者が承認して入室する形になっていますが、入室待ちを見落とされて待ちぼうけになる場合があります。初めて参加される方は、事前に保存の会事務局にご連絡ください。

皆様へ

立て続けに申し訳ありません。
「沖縄の戦争展」、振り返りの拡大事務局会議のご案内です。

【日時】2021年7月3日(土)10時~12時
【会場】WEBにて
【議題】
 ○沖縄戦関連各催しの振り返り(メイン議題)
 ○7月~8月の聞き取りについて
   少し案件が出て来ています
 ○8月、9月の催しについて
   8月上旬のウエブ茶話会、9月末のリアル茶話会が年間計画となっています。
   高齢者のワクチン接種はそれなりに進んでいますが、オリンピックによる
   感染拡大など9月末の様子には不安も感じるところです。
   今後の大体の方向性を確認しておきたいと思います。