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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
5月のWEB茶話会が決定しました。
保存の会メーリングリストで回っている案内を転載します。
緊急事態宣言中は、ご家族に配信をご協力いただいての開催です。
宣言明けとなるはずの5月後半には、スタッフ1名体験者の方のもとへお邪魔して配信します。
ということで、土日を2回使って3名の体験者の方にお話しいただきます。

このお知らせを出した時点で、予約ページのリンク先ができていないようです。準備ができるまでもう少しお待ちください。

◆◆◆

東京と京阪神は、緊急事態宣言中のGWとなりました。
予定していたGW明けの「戦場体験者と出会えるウェブ茶話会」を
どういう形で出来るか模索していましたが、下記のとおり
プログラムが決まりましたのでご案内いたします。
画面越しではあっても、皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

ご参加を希望される方は下記から体験者ごとにご予約下さい。
http://www.jvvap.jp/roundtable_may2021.html
(一両日中に開設予定です。今しばらくお待ちください)

*****
●5月8日(土)13時半~15時 依田保昌さん(96歳)
昭和15年 北京気象台に軍属として就職
陸軍 昭和19年現役 独立混成第1旅団独立歩兵第74大隊
中国山東省で戦闘中、八路軍の捕虜となる。モンゴルに抑留。
帰路の復員船で海に投げ込まれそうになった。
「城壁内に閉じこもりその周囲を数千人に囲まれる。
夜中に土塀に抜けられる穴を作りそこから出ていくが、
出て行った先でまた囲まれるということを繰り返した」

●5月9日(日) 13時半~15時 坂上多計二(たけじ)さん(95歳)
※鹿児島からのご参加です。
陸軍 実際には入隊前に軍属として働いていた第103海軍軍需部に農場指導員として配属
フィリピン・ミンダナオ島で飢餓を体験する。
「大木に寄りかかり遠目に微笑んでいる日本兵がいて近付いてみると、
もう死亡していて、蠅が目元と口元にウジを産み付けうごめいているのが、
薄目を開け白い歯を見せているように見えるのだった」

*****
●5月22日(土) 13時~14時半 田中三也さん(97歳)その1
●5月23日(日) 13時~14時半 田中三也さん その2
海軍 昭和14年甲種飛行予科練習生に志願(5期生)
重巡洋艦・利根、第141海軍航空隊偵察第4飛行隊など
偵察員として、南太平洋海戦、あ号作戦でソロモン諸島、フィリピン、沖縄方面の偵察に当たる
「17日目に行程300キロのツゲガラオ基地に着くと、その日基地では特攻隊の編成が行われており、
偵察隊から一名出せとの命令が下りました。台湾行きも司令との約束も駄目か。
疲労と極限の異様な空気の中で時が流れていました」

*****
・証言を聞く会は各回1時間半の予定です。
・最初の60分ほどは体験者の方にお話をしていただき、その後質疑応答に入ります。
・当日はご都合が合わない方も、茶話会終了翌日以降上記予約フォームに
メールアドレスを登録すると録画の視聴が可能です(1か月間)。
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昨日に続き、聖火リレーの移動日に、たぶんしょうもない話をします。

今日は昭和の日です。
例年は昭和館の常設展が無料公開されます。
というのを知ったのは2017年の今日だったので、その後は見に行けていませんが。
緊急事態宣言を受けて、昭和館も休館になっています。

今年は令和3年ですが、令和は5月1日から始まったので、2年前の今日はまだ平成31年でした。
ということは、令和になってからの昭和の日は、ことごとく昭和館は休館ということですね。
それに気づいたので、言いたくて今日のこれを書いています。

昭和館の3月13日~5月9日の特別展示室のプログラムは、「丈夫なからだで病を防げ!~健康づくりと感染症予防~」というテーマだったようです。
戦時体制~占領期の健康政策、そして1964年の東京オリンピックを契機とした健康づくりに関する展示。
11日までは緊急事態宣言中なので、もう見に行けません。
コロナ下の状況に合わせた企画だったはずで、行けなくて残念です。
コロナをめぐる政策や世の中の状況が戦時に例えられるのをよく目にしますが、健康政策というところから当時の状況を本気で見るというのはなかなか興味深いし、現状と比べてみたい部分もあります。
図録など出ないでしょうか。

ところで、昨年の休館状況を確認しようとして昭和館のFacebookをたどっていったところ、【追悼 ○○さん】として図書室で関連書籍を紹介しているという情報が出ていました。
これが、かなりの頻度であり、保存の会としては訃報にショックを受ける方々が並んでいます。
沖縄戦の語り部の方や、戦艦乗員の方、大戦を扱う作品を出されてきた方など、知っているお名前もだいぶあります。
有名な方でも、連絡先をとって会いに行くのが難しいという民間ボランティア団体の弱みを実感しました。国や公共事業の組織、マスコミなら、連絡先を把握しているものだと思うので。
昭和、平成を生き抜いた方々が令和になって鬼籍に入られているのをまとめてたどり、1つの本格的な展示を見た気分です。

来年の昭和の日は、さすがに閉館中ではないと信じつつ。

昭和館
https://www.showakan.go.jp/
昭和館Facebook
https://www.facebook.com/showakankudan/
昨日今日と鹿児島での聖火リレーが行われ、聖火は海を渡って沖縄へ向かいます。
沖縄での聖火リレーの前後2日間は移動日。
キャラバン振り返りにも空き日ができるので、ここで5月・6月のイベントの話と総会のまとめを進めるのがよいのだと思います。
が、このタイミングに、やはり書きましょう。
本日、サンフランシスコ講和条約発効から69年です。
あの大戦の後、日本が国際社会に復帰した日であり、沖縄をアメリカの施政権下に置き去りにした日でもあります。
沖縄では、「屈辱の日」とされています。
その辺については、5年前にも書きました。
1952年4月28日サンフランシスコ講和条約発効

聖火リレーが沖縄に渡ろうという今、1964年の東京オリンピックの時は、沖縄はまだ復帰前だったのだなということを考えています。沖縄の人々はどういう気持ちでその日々を過ごされていたのでしょうか。
聖火リレーにも、そのときの思いを抱えて参加される方もいらっしゃるのでしょうか。

ちなみに、私がこの日のことを知ったのは2011年5月15日、沖縄復帰から39年目の日のことでした。
今から10年前の4月28日は、まだこの日を認識していなかったのでした。
10年経って。変わったこともあるけれども、沖縄の方々にとっては、「ほとんど変わらない」と思うことのほうが多いのだろうか、むしろ「悪くなった」と思うことも多々あるのだろうか、と思いますが、それも本土の人間の視点でしかないのかもしれません。

広島の聖火リレーに合わせてIOC会長来日というのでいろいろと事態が動いているともいわれる今日この頃ですが、沖縄や長崎に合わせて来てもらったらいろいろな意味でよかったかもしれないと、ふと考えてしまいます。もちろん、個人的に浮かんでくるだけのことです。
2021年東京オリンピックの聖火リレーに合わせて、各都道府県での聞き取りやキャラバンの旅などを紹介するコーナー。
その17、鹿児島県です。

17.鹿児島県(聖火リレー:4月27日~28日)

大分、宮崎と、聞き取りの少ないところから始まった九州の振り返りですが、鹿児島で一気に増えます。
人数が、というより、濃度ないしは密度が濃くなるかんじです。

キャラバンが始まって最初の鹿児島訪問は、2011年5月の「南九州チームの旅」。
初日は知覧特攻平和会館訪問。
翌日5月4日は、さつま町高齢者クラブ連合会のご協力をいただき、さつま市でまとまった聞き取りを行いました。
◎田中茂さん
戦地等:海軍。通信技術者。マーシャル諸島・ヤルート環礁。
史料館・電子版分 https://jvvap.jp/tanaka_shigeru.html
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-498.html
◎堀敏郎さん
戦地等:陸軍。衛生兵。中国。
史料館・電子版分 https://jvvap.jp/hori_toshirou.html
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-499.html
◎久保成夫さん
戦地等:陸軍。中国。
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-500.html
◎外囿哲実さん
戦地等:中国・ハイラル。
当ブログ内 http://senjotaikenhozontabi.blog2.fc2.com/blog-entry-501.html
行ったメンバーは、地元のお酒がおいしいお店で交流しながら、当日のうちにざっくりした証言概要を上げてきました。

2015年12月5日、別のメンバーが、甥御さんからご連絡をいただいた体験者の方に会うために姶良市に飛びました。
このときお話を伺ったのが、ミンダナオ島の体験者坂上多計二さんです。
このときは、その後中之島証言集会およびほとんどの茶話会でお話をしていただき、ついにはご自身で地元茶話会を開催されることになろうとは思っていませんでした。
坂上さんも、この聞き取り以来、体験を伝えることを生きがいの1つにされるようになったそうです。それまでも、健康のための習慣を続けていらっしゃったようですが、新しい目標を手に入れられたといったところです。
しかし、どうやら史料館・電子版にも当ブログにも証言概要が上がっていなかったようで、今更驚いています。配布資料はあるのですが、それも昨年の鹿児島・姶良の茶話会のときは、写真で写したものをダウンロードする形になっていました。
実は、坂上さんには、今年5月にWEB茶話会でお話しいただくことになっています。
そのときには、ちゃんとした証言概要が上がっているだろうと思います。

2019年鹿児島茶話会で、坂上さんのお誘いでお話をしに来てくださった体験者の方と出会いました。
◎有馬昭人さん
加治木空襲
◎赤崎雅仁さん
民間人・満州からの引揚げ

2020年の姶良市での茶話会には、さらに新たな方にもお話しいただきました。
◎宮田晃一郎さん

それぞれに資料をお持ちになったりしながら、熱のこもったお話をされていました。

鹿児島の茶話会では、鹿児島にゆかりの展示を併せて行いました。
埼玉在住の今吉孝夫さんは加治木空襲の体験者で、空襲を行った米軍側のことを含めて調べ、伝える活動を続けておられます。
鹿児島茶話会にも参加予定でしたが、病気で断念されました。資料をお借りして展示を1コーナー作りました。お持ちの資料の一部ですが、なかなかのボリュームになりました。

他に、地元の連隊関連の証言や、錦江湾で行われた真珠湾攻撃の訓練の証言など、幅広い展示ができました。
その地域にまつわる展示について改めて掘り下げるきっかけにもなりました。
3月21日に行われた保存の会2021年度総会の報告、補足説明を、議案書の項目に従って書いていきます。
全回の緊急事態宣言最終日に承認された内容が、昨日から新たに始まった緊急事態宣言で危うくなっています。
が、年度の始まりを前に何を考えていたのかを確認する必要を改めて感じるともいえるような気がします。

1. 戦場体験記録の収集

[2] 戦場体験のインタビュー記録の収集のため、以下の活動を行います。
コロナの感染状況の間隙を縫って、情報があれば全国どこにでもすぐに会いに行くことを徹底する。
95歳以上の男性人口約11万、そのうち体験談を語れる方は数万と推定。女性人口は49万人。

② 戦場体験を放映保存する老若の全国キャラバン隊(継続)
・ 新たにボランティアが名乗りをあえてくれた近畿、四国。
・ 昨年に引き続き、鹿児島、富山へ。7 月頃に沖縄へ。

昨年からコロナで活動が制限される中、2つの方向で動きがありました。
1つは、WEB茶話会やオンライン会議を繰り返すようになって、遠方から新しいボランティアに参加してもらえました。
特に、授業がオンライン化された学生など、若いメンバーの参加は喜ばしいことです。もともといた学生メンバー(今年度新社会人になりました)が、いろいろなつながりから会議に誘ってくれたことが大きいです。
本来なら、ベテランメンバーと一緒に新規聞き取りにお邪魔してOJT、というところですが、そうもいかないため、これまでお話を伺ってきた方に1人で会ってもらう形になっています。
それぞれ、お近くの方を紹介して、聞き取り体験しつつ、WEB茶話会につなげてもらっています。

一方、コロナで移動すること、直接会うこと、集まることが制限されるため、イベントや一気に進めようと思っていた聞き取りが不十分に終わりがちになっています。
昨年一部メンバーが、富山と鹿児島に行きました。
富山空襲を語り継ぐ会のイベントにお邪魔して、数人の方にお話を伺ったのが1つ。
鹿児島県姶良市での茶話会開催が1つです。
展示なども行って、イベントとしては通常通りに近い頑張り方なのですが、聞き取りという面ではこれから、という状況になっています。そこで、昨年のつづきを今年も行う方向となりました。
沖縄は、こういう状況になるまで毎年のようにお邪魔して、キャラバンらしいキャラバンをやってきていました。特に、学生メンバーと一緒に聞き取りに行くのが定番となっており、今年コロナが落ち着いたら久しぶりにこの定番をやってみようかという話をしていました。
オリンピック開会式に合わせてできた7月の連休に、東京から遠ざかるかのごときことを計画。
実際は、他の時期は茶話会イベントを行うから、というのでこの日程が有力というだけです。
高齢者のワクチン接種が一段落しているころ、というのも考えていました。

総会から2か月経って、いずれも、先行きが見えるかと思ったら、さらに不透明になっているところです。