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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
先日の「沖縄の戦争展」、保存の会がお世話になっている体験者の方も何人か来てくださっていました。
千葉県の南端から、戦艦武蔵の乗員の方がいらっしゃったのには驚きました。
平和祈念展示資料館の語り部の方も、関係者といっしょにいらっしゃっていました。
そして、茶話会では毎回お話しいただいている方もいらっしゃっていたのですが。
「うちの父のことが出ているかなと思ったけど」と、少し残念そうにつぶやかれていました。

この方、ご本人は大戦末期、学徒出陣で瀬戸内海で輸送艦の指揮を執るための訓練をされていました。
お父様は、沖縄戦を戦った第32軍直属の航空情報隊隊長塚本保次大佐なのです。
塚本大佐は、代表として停戦の調印をしたり、立てこもる将兵に出てくるようによびかけたりと、重要な役割を果たしています。
というぐらいの知識があるくらいで、お話を伺える体験者の方ではないので、詳しく調べたことはありませんでした。
息子である体験者の方に、生前のことについてお話を伺うのも1つだなと思った出来事でした。

保存の会メンバーにも、おじいさんが沖縄で戦死されている若手がいて、以前、そのおじいさんについて調べたことを展示していました。
会場のスペースの都合はありますが、そういうコーナーもあると、もっとたくさんの人が展示する側としての参加もできるのかもしれません。
実際に伺った証言をメインに据えるのはもちろん続けていきながら、より身近に感じられる展示も試していけたらいいと思います。
昨日まで2日間開催の「沖縄の戦争展」、大変たくさんの方にご来場いただきました。
証言映像を使った座談会、講演会ともに座り切れないぐらいの状態で、展示を見たい方が諦めるほどでした。この点は一考の余地ありです。しかし、会場が広くなれば余裕ができるかというと、結局その分お客さんが増えて、やっぱり壁際を空けるのが難しい状況になるような気がします。
今回の企画で思ったのは、やっぱり講演会というのは、一定の需要があるものなのだなということでした。
東京で開催する茶話会は、常に満員御礼状態で、テーブルを囲んで話し合うことができるのがいいのだと思うのですが、じっくり講演を聞くというのも、変わらず求められてはいるのですね。
もちろん、講師の方の人気も大いに関係あると思いますが。

今年は、いろいろなところで茶話会を行いたいと考えていますが、イベントとしては、今後も講演会と展示のセットというのはありなのだと思いました。
体験者の方がお元気なうちは、できる限り直接会ってほしいというので、体験者の方と会えるイベントを最優先しています。
ただ、今後先々まで、その証言をどのように活用していくかというのを考える必要はあり、そういうテーマを一緒に考えていくことも大切です。
様々な取り組みを共有していくことも、体験者の方がお元気なうちに、今後さらに進めていくことになるでしょう。

いずれにしても、多くの方が実は関心を持っていて、機会を求めているというのが感じられてよかったです。
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昨日から2日間に亘って八重洲口開催していました「沖縄の戦争展」、今日は2日目。2日間のイベントだと、初日と最終日しかないのですが、その最終日です。

毎日新聞栗原記者のお話も、昨日と同様、会場いっぱいのお客さんにお越しいただきました。
途中資料が足りなくなり、私も外へ刷り増しに出かけたりしたので、全てを聞くことができていませんが。
全体的に熱量の高いお話でした。
前半は民間戦争被害者の訴訟について、後半は遺骨収容について。
いずれも、過去にひどいことがあった、戦争はいけない、というので完結するものではなく、戦争というのは今現在も続いているのだということを丁寧に伝えられていました。
民間人として戦災を受けながら、保障されることのなかった方々の状況を、展示されているパネルと併せて具体的に挙げていかれるのは、裁判に4回通った方ならではです。これには、後で雑談をしたお客さんも、自分と同じぐらいの歳の人にこんなことが起こっていたなんて、とショックを受けられていました。
人命が失われたことについての判決が、戦時中の私有財産に関する判例をもとに補償を認めないものになっているなど、問題の所在がどこにあるのかの説明。
遺骨のDNA鑑定についても、遺骨を掘った時点で全てDNAをとり、データベース化しておき、遺族の可能性が高い方々に呼びかけてDNAの照合をしていくべきなのに、一緒に遺品が出なければDNAの採取さえしてこなかったという実態。
沖縄については、それが改善され、そこにいた部隊など文書があればDNAを採取する方向になったけれども、硫黄島については、その条件を整えてもDNA鑑定を拒否されたことについて、丁寧に説明されていました。
遺骨については、積極的に取り組む法律ができた一方で、収容数は減少しており、このままでは、600年経っても収容しきれない。600年経っても戦争は終わらない、つまりずっと終わることがないのだということです。
8月ジャーナリズムに対して、常に大戦のことに取り組む「常夏記者」と称されている栗原記者。本当に大切なことは何度でも書くのだと宣言されていました。
いっそ連続講座でもやりたいぐらいの、わかりやすく密度の濃い時間でした。

順番は前後しますが、その前の時間は、沖縄戦を戦った元兵士である近藤一さんの映像を一緒に見る座談会でした。
証言映像を区切ってメニューを多数用意。最初の40分ほど、その中から「これは絶対に外せない」というものをいくつか流し、残りの時間で、どれを見たいかリクエストを受けるという形で進行。
もともとの映像の音質が悪く、聞き取りづらかったため、画面の半分にテープ起こしをしたwordの文章を字幕の代わりに表示するということを、その場で考えて試みていました。これは、いい方法だったといえそうです。
民間人に対する「壕の追い出し」を行った側の背景を、戦場の状況、近藤さんが中国戦線を戦われていたときの状況などと併せて見ていくもので、民間人のいるところが戦場になるということの悲惨さが伝わる内容でした。

展示のほうも、熱心に見られる方が多かったです。特に栗原記者の講演の後は、話の中に出てきた方のパネルをじっくり確認したいと思ってもらえたようでした。

初の八重洲ブックセンターでのイベントでしたが、いきなりキャパギリギリという大盛況ぶりで、関心の高さに嬉しい悲鳴となりました。
講師の方々、お越しくださった皆様、大変ありがとうございました。
八重洲ブックセンターの皆様、お世話になりました。
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今日明日、八重洲ブックセンターにて開催の「沖縄の戦争展」は、びっくりするほどいっぱいまでお客さんに来ていただけました。
新聞各紙で記事になったりイベント情報になったりしたおかげで、このイベントを目指して来てくださる方が多数。
特に、蟻塚先生の講演の際には、全ての椅子を出しても立ち見が出る盛況ぶりでした。壁際まで椅子で埋まったため、展示を見に来られた方が引き返すほどで、そちらは申し訳ありません。

蟻塚先生のお話は、沖縄戦そのものの状況、8月15日以降の沖縄の状況などを踏まえた上で、先生が見てこられた患者さんたちの事例が挙がる、非常に具体的な内容でした。
時折ダジャレのようなものも飛び出す語り口で笑いを誘いつつ、これまで日本には確かな基準もほとんどなかったようなPTSDの診断を行っていった状況もお話しいただきました。
精神疾患らしくないのに重度の不眠などの症状がある沖縄の患者さんの様子に疑問を持ち、いろいろと調べられたものの、日本には参考になるような文献が2本ぐらいしかなく。(だから「にほん」、という冗談も飛ばしつつ)
日本では、戦争によるPTSDの存在自体ないものとして扱われており、診断をするのに、アウシュビッツ収容所などの例が近いのに注目して参考にしながら、患者さんと向き合ってこられたということです。
戦後、30歳ぐらいで症状が出る人もいれば、年を取るにしたがってトラウマとなった記憶が鮮明になり強く症状が出る人もある。
身体的苦痛が出ている患者さんも、話をよく聞いてみると、沖縄戦の際のトラウマが原因であることが見えてくる。
語り合う場を設けたり、話を受け入れたりするうちに改善していくことも多いそうで、PTSDから回復するには、ということで最後は絞められていました。涙を流したり、信頼できる人と触れ合ったり、ということが挙がっていました。
東日本大震災の被災者のPTSDの率も高く、特に原発事故が原因とみられる率は戦争並みの率になっているということでした。
そういった方々に真剣に向き合ってこられていることが伝わる講演でした。

証言映像を一緒に見る座談会も、なかなか好評のように見えました。
アンケートを見て見ないとわからないところはありますが、担当メンバーのナビゲーションとともに実際の証言映像を見ていく形は、それなりに求められているものなのだろうと感じました。

展示は、これまで数回行ってきた「沖縄戦展」「沖縄の戦争展」とほぼ同じ形です。会場が小ぶりのため、ぎゅっと詰めたようになっています。
今回、沖縄戦遺骨収集ボランティアガマフヤーからお借りした、遺骨収集現場からの出土品も展示しています。
出てきたときの状況と併せて展示していますので、この機会にご覧いただければと思います。

午前中の女子学徒隊の証言映像集は、メンバーの奮闘により、希望通りの編集ができていました。
いかんせん、機材のセッティングでもたつき、開始時間がだいぶ押したため、配布資料の時間通りにはいきませんでした。
明日も、10時半から、同じ映像を上映する予定です。
この時間帯も、展示は普通にご覧いただけます。

明日は、
映像を見る座談会は、沖縄戦を戦った元兵士である近藤一さんの証言
講演は毎日新聞の栗原俊雄記者
となっています。

18時半にはイベントを終了します。ご注意ください。
明日は沖縄慰霊の日当日です。この日を、沖縄戦を考えながら過ごしてみていただければ幸いです。
いよいよ、明日に迫りました。
「沖縄の戦争展」、八重洲ブックセンターにて開催です。
今日準備をしてきたのですが、あまりにギリギリで、写真を撮る余裕がありませんでした。
その後情報が入りましたので、明後日の終了時間と、女子学徒隊の証言映像上映について記載を変更しています。

沖縄の戦争展2019 表 沖縄の戦争展2019 裏

沖縄の戦争展

【日時】
6月22日(土)、23日(日)
【場所】
八重洲ブックセンター 本店8階ギャラリー

JR東京駅八重洲南口徒歩1分
https://www.yaesu-book.co.jp/access/

【展示】
22日:10時~19時半
23日:10時~18時半
 沖縄戦や、移民先の南洋で地上戦を体験した30名前後の証言パネルと絵画
証言者は民間人、沖縄県出身/本土出身の兵士、鉄血勤皇隊、女子学徒隊、沖縄からの移民先で南洋戦を体験した方など様々な立場にわたる。また対馬丸沈没、慶良間島への米軍上陸に始まり、戦後の孤児の生活まで、証言を通じて経過を追う。
 沖縄戦、サイパン戦などの米軍写真パネル
 実物資料(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」提供)
 沖縄戦の戦後補償における問題や、遺骨収集の現状など

【インタビュー映像を共に見る座談会】12時半~13時半
〇6月22日(土) 戦災孤児が見た沖縄戦(沖縄民間人戦争被害者の会)
〇6月23日(日) 本土出身の日本兵・近藤一さんの戦場体験
※女子学徒隊の証言映像を上映(座談会ではなく会場上映) 両日10:30ごろより上映開始全体で約72分予定

【講演会】 14時~16時
〇6月22日(土) 精神科医 蟻塚亮二先生
記憶は風化しない 沖縄戦のPTSD、福島の震災後ストレス症状について
〇6月23日(日) 毎日新聞記者 栗原俊雄氏
戦後の未解決問題 民間人戦後補償、戦没者遺骨の戦後史

【入場無料】
【主催】戦場体験放映保存の会