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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
5月の茶話会では、これまでに収録した証言映像を使った茶話会を行う予定ですが、TV会議のような形で体験者の方とお話できるのはどうだろう?という話も出ました。
やはり、自力で会場までいらっしゃることができないけれども、貴重な体験をお持ちの方にご参加いただく形として浮上しました。
この案は、スタッフの人員を考えると、スカイプの使用などでご家族のご協力が得られる場合に限られそうだという見通しです。
その形でも参加者としては満足なのか、というのも問題です。

また、一般的な動画配信とは一線を引くべきだろうというのがあります。
参加する側も自宅にいながらにして、というところまでいくと、もう茶話会ではないという考え方です。
技術的な面で、体験者の方に遠隔で参加していただける可能性が出るとすると、またいろいろと根本的なところを問い直すことになってきます。
生で体験者の方を囲めるのが一番なので、それが最優先になりますが、おそらく今後もそういった案は出て、検討していくことになるのだと思います。
まだ全然未定ですが、今年も3月下旬に沖縄キャラバンをやろうとしています。

とりあえず、3月28日に渡嘉敷島の慰霊祭に行くということを柱に、お話をしていただける方を探しています。
阿嘉島の体験者の方からの紹介はありそう、ということで、慶良間諸島めぐりになる可能性があります。
他に、伊江島の体験者の方からもお話を伺えるかも、ということで、伊江島に行く可能性も少しあるような話を、先日の会議の後で事務局メンバーから聞きました。

ほぼ、まだ未定のことですが、実現したら、だいぶ全国キャラバンらしい展開だなと思います。
体験者の方がいらっしゃることはもちろんですが、海が時化ないことを願います。
先日の会議で、6月の沖縄戦展について、日程と場所が発表されました。
6月22日(土)・23日(日)、場所は八重洲ブックセンターイベントホールです。
沖縄慰霊の日直撃のイベントとなります。

より一般の人の目に触れやすい場所で、ということで、東京駅付近、大型書店のイベントホールで行います。
スペース的には、浅草公会堂よりは小さくなりますので、いくぶんコンパクトな展示となります。
沖縄戦の全体がわかるように網羅しつつ、現在も残る課題についても触れていく予定です。
その辺りのことをお話しいただける方を講師にお招きし、トークイベントも行います。

なにしろ慰霊の日当日にかぶるため、講師の方の日程調整はむしろ難しいのかもしれませんが、この日沖縄に行けない方もここで沖縄戦のことを思えるようなものにしたいと思います。
昨日のラジオは、意外と本来は豊かな硫黄島の自然環境と、そこにあった暮らしの話が印象的でした。
地主制で苦労した面がかなりあったようですが、それでも、そこにあった暮らしを捨てて、全島疎開しなければならず、さらにそのまま今も帰ることができずにいるという状況の根深さを感じます。
全島避難の結果、遺された徴用の人たちを除いて、直接戦闘に巻き込まれることはなかったのは沖縄と異なりますが、本土を守るために持久戦を行う場となったというのは共通です。

この間の会議の時に、「日本軍が沖縄を守りに行った」ということについて、特に若い人の認識が違っているのではないかという話がちらっと出ていました。
「沖縄を守る」という意味合いが、おそらく違うのだろうと思います。
状況的には、戦略の拠点を守る、というのか、ここを取られては不利になるというところを取られないようにする、という意味になります。
そこにいる住民の命や暮らしを守る、という意味ではないのだということを、昨日の話で感じました。
もちろん、そこが敵軍の手に渡れば、暮らしが破壊されるのは確かなわけですが。
その前の時点で、戦略上取られてはならない場所で、そのためには戦闘が避けられない、ということになったとき、戦えない住民は邪魔な存在となります。
疎開というのは、遠慮なく戦えるように、足手まといになりそうな人員をよそに動かすという意味があります。
それにより、結果的に命が助かるとしても、住民は生活の基盤を失うことになります。
そして、終戦後も、戦場になった場所に、元の暮らしを戻すのは難しい。
沖縄の場合は、疎開が間に合わなかったために住民が巻き込まれたのですが、県外に疎開しなかったのは、守りに来ている軍を信頼したから、という面もあったようです。そこに誤解があったともいえるのではないでしょうか。

保存の会は、戦争の中を生き延びた一人一人の視点を拾っていくのが本分です。その一人一人は、立場上、その戦いの戦略的意味がわかっていないことも多いです。
それを積み上げた先に、戦争の姿が浮かび上がるのですが、そういう戦略・作戦というところにも、やっぱり触れる必要があるということなのだろうか、と思います。
本日、米軍の硫黄島上陸から74年です。
保存の会公式twitterに投稿されていたものに便乗して、とても直前ですがお知らせです。

「荻上チキ・Session-22」の本日のテーマは硫黄島です。

「特集・硫黄島~翻弄の歴史を知る~」石原俊×山崎茂×荻上チキ

中公新書『硫黄島―国策に翻弄された130年』の著者石原俊さんを迎えての生放送。
2月19日(火)本日22時からTBSラジオにて。

戦時のことだけでなく、その背景となるものまで取り上げるものとなるようです。

おとといの拡大事務局会議で、「沖縄戦って何だっけ?」というのを掘り下げようかという課題が上がったところでしたが、硫黄島についても同じように背景に注目するという発想が、放っておくと浮かばない気がします。
いろいろな意味で、学ばせていただきたいと思います。