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あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
忘年会の最中に、来年の予定も少しだけ出てきました。
今度の春も、沖縄キャラバンをやる方向のようです。
最近お会いした方々が、知り合いの方を紹介してくださるという話もあり、また新人さんを誘って沖縄キャラバンをしようということです。
保存の会に入ったら一度は沖縄に行く、というのが定番になってきました。

3月7日に、南洋戦国賠訴訟の高裁判決が出るということで、この日メンバーが福岡高裁沖縄支部まで行くのですが、このときはおそらく日帰りだろうと言っています。
3月後半、渡嘉敷島の慰霊祭に参加しつつ、慶良間諸島界隈を含めた聞き取りをするという線が有力のようです。
今回は阿嘉島にも行くことになるかもしれません。
現地を見るというのも、沖縄キャラバンでは重要なポイントです。
証言の舞台に直接行くことができる機会はなかなかありませんので。

聞き取りの合間には、沖縄での戦争体験の継承の取り組みを見ることになるのでしょう。
QRコード付き案内板も、他のメンバーも見てみるほうがよいと思われます。
年度の変わり目でいろいろ難しいところもありますが、規模の大小はともかく、また沖縄キャラバンを行うのはまず確かです。
12月18日に南洋戦国賠訴訟の最後の口頭陳述を傍聴してきたメンバーから、様子を聞きました。
この日お話をされたのは、子どもの頃に南洋戦で両親を亡くし、戦後は学校にも行けずに毎日農作業をしていた男性でした。
学校に行けなかった、ということは、文字の読み書きが不自由ということです。
陳述の原稿には、ひらがなでフリガナがふられていましたが、それでも読み間違いがあったり、しばらく詰まったりということがあり、見ていて法廷中がハラハラしていたということです。
原稿をめくるたびに止まり、同じところを3度読んでしまうこともあり。
しかし、その姿こそが南洋戦のもたらした被害そのものなのです。
最後のほうでは、思い出してしばし言葉にならない場面もあったようです。
予定時間の3倍ぐらいかけて、最後まで陳述を読み終えました。
その後、瑞慶山弁護士の話が短時間あり、高裁審は結審しました。

当時子供だったために、手続きができず、貧困の中で生きなければならなかった人たちが、今、文字を読むことも困難な状況で裁判を起こしたわけです。
裁判の結果はもちろん重要ですが、この状況を知っていただきたいと思います。
戦争の中では学ぶことが難しいのは、現在戦争中の国々を見てもわかると思いますが、70年以上前のあの大戦でそういう状況にあった人たちの苦難は、まだ過去にはなっていないのです。
現在も続く問題として、戦争の時代の未来の問題として、目を向けていただきたいと思います。
ネットで配信中の「メシ通」で連載されている「西牟田靖の極限メシ」で、シベリア抑留(の食事)が取り上げられました。
体験者の中島裕さんのインタビューが掲載されています。

ー40℃超のシベリアで黒パンをかじりながら、祖国へ戻る希望をひたすら抱き続けた【抑留体験】
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/yasushi-nishimuta/18-00402

「極限メシ」は、国境なき医師団や遭難中の食など、生命の危機のあるような状況での食事情の特集シリーズのようです。
レシピや食事処特集に混じって、すごい特集があるものです。
そこに、飢え・寒さ・重労働の3重苦のシベリア抑留が取り上げられたわけです。
体験者の方を紹介してほしいということで、いつもお世話になっている中島裕さんにお願いしました。
中島さんは、ご自身でシベリア抑留の絵を描かれ、食事の模型も作っておられますので、お話のわかりやすさは折り紙付きです。
それらの素材をふんだんに使いながら、中島さんのお話の全てをしっかり記録された内容となっています。
さすがのプロの記事は、「戦場体験史料館・電子版」でもモデルにしたいぐらいです。

稀有な切り口からの戦場体験証言記事、ぜひご覧ください。
昨日の忘年会で、茶話会について、体験者の方を含めてご意見を伺いました。
来年2回開催するかどうかについては、結論は出ず。
しかし、開催するなら参加してくださるであろう方々だったと思います。

茶話会運営についてのご意見として、2つ出ました。
○話す内容を配ってもらって、質疑応答中心で進められるようにしてはどうか
○開催前にインターネットで広く広報してはどうか

当ブログを継続して読んでいただいている方ならおわかりかと思いますが、これらについては、これまでもやってきていることです。
それが意見として出るということは、体験者の方々には、そういうことをやっているのが伝わっていないということなのでしょう。

前者について、質問はしたいけれども、まずは一通り通してご本人から話をしてほしいというほうが、お客さんとしての希望は多いと思うので、どちらかというと、時間内にお話をまとめていただいて質問を受ける余裕をつくることが難しいという話なのだろうと思います。
これについては、もしかしたら、少し具体的な形でアンケートを取ってみてもいいのかもしれません。

後者については、体験者の方々ご自身がネットをされていない場合が多い(ご意見をくださった方もそう)ので、どういう形で発信しているかというのも、いっそ見える形で展示してみたらいいんだろうか、と思ったりしました。
ネット上でどう広報しているのかはもちろん、twitterなどに出ている参加者の感想なども、ネットをしない方々に見ていただくのはよいのかもしれません。
他の人の意見が見られるコーナーづくりと併せて整えてみるというのも考える余地があるのかも。

体験者の方、参加者、スタッフそれぞれの認識の違いを実感する機会をもつことも大事かな、と思ったのでした。

保存の会の忘年会開催中です。
まだ、体験者の方もいらっしゃいます。

茶話会2回開催かどうかは、結論出ていません。

忘年会自体が貴重な一時です。
皆様、今年もお世話になりました。