あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
天皇皇后両陛下は、昨日フィリピンからお帰りになりました。関東の雪予報がはずれてよかったと思います。

今日は、11月に亡くなった水木しげるさんのお別れの会が行われたようです。
ファンや一般の人も供花できるということだったので行きたかったのですが、若いもんの不養生(いや、そんなには若くもないし造語ですが)なのか18日の大雪以来ひどい腰痛のため、混雑するところに出かけるのは断念しました。
自宅から改めてご冥福をお祈りします。

1942年1月下旬、この時期に、日本軍がラバウルを占領しています。
1月31日には、海軍航空隊がラバウル進出を完了。74年前の今日のころは、太平洋戦争開戦直後の快進撃の時期でした。
その後ラバウル海軍航空隊は数々の戦闘を勝ち抜きますが、その中で戦闘機や搭乗員の多くを失っていくことになります。
水木さんが配属されたのは1943年の後半で、そのころにはすでに負け戦。玉砕命令の中生き残った兵士たちは、そのまま別の戦いで損耗させられるのを待っていた、という話も、水木さんの戦争体験について検索していると見つかりました。

それにしても、1月に大戦のことを考えるというのは、なんだか珍しい気がします。
昨年は戦後70年で、年の初めからわりと戦争特集はありました。
私も1月から戦後70年特集をやったので、ルソン島の戦い中心に、1945年1月に起こったことを振り返っていたのですが、それまでは、大戦中の1月のことはあまり考えたことがありませんでした。
2月に硫黄島の戦いが始まり、3月下旬から沖縄戦、そのあたりから意識していました。戦場の体験を聞き取る活動をしながらも、時期をちゃんとわかっているのは国内のことにとどまっていたわけです。
世間一般の人がどうなのかとか、あんまり言える立場ではないですね。
メインで聞き取りをしている他のメンバーは、もっと各作戦の時期や作戦に関係した部隊等だいぶ把握しているのですが。

個人的にそういうところを反省しつつ、今更なことまで含めてここで公開勉強して、世間一般の皆様と共有していきたいと思います。
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70年前の昨日、1946年1月29日、GHQが、琉球列島・小笠原群島などに対する日本政府の行政権を停止しました。
沖縄と奄美以南の南西諸島が行政面で日本から切り離されたのです。

すでに1945年3月26日の米軍の沖縄上陸早々に出されたニミッツ布告(海軍軍政府布告第1号「権限の停止」(で、沖縄における日本の統治権を停止し、沖縄をニミッツの権限の下に置くことが宣言されていました。
沖縄の人々はヤマトとは違う民族と認識しており、沖縄戦の始まった当初からアメリカ側の人員とする方針だったようです。「日本の側に有利なことをしてはならない」といった条文もあります。
しかし、実際には、沖縄の人々の多くは日本軍に従いながら沖縄戦の中で生きて死んでいました。

終戦直後の8月20日、琉球列島米国軍政府の諮問機関である「沖縄諮詢会」が設けられました。
県庁に代わる行政機関として、食糧配給、戸籍の整備、選挙等を行っていました。
1946年4月24日には、「沖縄民政府」が発足、県知事を置いて形式上は県庁に近そうな組織になりますが、そこまでの間に、日本全体を占領した米軍最高司令部によって、沖縄の日本からの分離が行われたことになります。

70年前の今日1946年1月30日には、本土のほうでは臨時閣議が開かれ、憲法改正案(松本私案・甲案・乙案)の議論が始まっていました。
これから日本国憲法をめぐる日本政府とGHQとの本格的な折衝が展開されていくのですが、その直前に沖縄は日本から切り離されてしまっていたのです。
天皇皇后両陛下のフィリピン訪問4日目、日本の戦没者慰霊碑である「比島戦没者の碑」を訪れての慰霊が行われました。

「比島戦没者の碑」は、ラグナ州カリラヤに1973年3月28日に日本政府によって建てられた慰霊碑です。
日本政府が海外に建てた最初の慰霊碑で、日本人戦没者50万人余を追悼するものであるようです。台座には戦没者の遺品等が収められており、周辺は日本庭園になっているということです。
厚生労働省のホームページによると、フィリピン電力公社に管理を委託していて、清掃や巡回等が行われているとか。

フィリピンには、日本人戦没者の慰霊碑はかなりたくさんあるようです。
ちょっと検索したら、フィリピン戦没者慰霊碑保存協会のホームページに行きつきました。慰霊碑を調査し、保存活動を行っているNGOです。フィリピン人、フィリピン在住の日系人、日本人が共同で管理運営。ここに、400件ほどの調査結果が掲載されていました。
慰霊対象は慰霊碑名から類推することになるのですが、部隊のものもあれば、個人を追悼するものも見受けられました。都道府県単位のものは、出身将兵を対象にするものもあれば、現地に住んでいた日本人を含むものもあるようです。
また、フィリピン人や連合国将兵まで含めて追悼するものもあるということです。バギオにある「英霊追悼碑」は、名前は日本人将兵対象のようにみえますが、フィリピン全土で亡くなったすべての人を追悼するものらしいです。
フィリピンの人々が手入れをしてきた日本人慰霊碑も多いということです。複雑な思いがあったのではないかと思うのですが、お互いにあの大戦を振り返り見つめながら、民間レベルで交流が続けられてきたということでしょうか。

今日は150人ほどの元兵士や遺族の方々が集まられており、両陛下がねぎらっておられたようです。
戦没者の追悼とともに、戦後70年を超える年月を戦没者を思いながら生きてきて追悼し続けてきた方々、現地で慰霊や平和友好のための活動を続けてきた方々に光が当たったひとときだったのだと思います。
天皇皇后両陛下のフィリピン訪問中日ですが、直前になったので、今日は別件のお知らせを。
「第2回狛江と喜多見で小さな沖縄映画祭+α」明日より開催です。
関東はまた明日の夜から雪の予報が出ていて、少々心配なところです。
いや、そういうときだからこそ、南の島々を思いながら映画三昧もよいのかもしれません。
と、保存の会も自分もまったく関係者ではありませんが、勝手に宣伝しております。

第2回狛江と喜多見で小さな沖縄映画祭+α

日程:2016年1月29日(金)~2月7日(日)

会場 ※プログラムの()内の数字が会場NO.です。
 1:M.A.P
   狛江市岩戸北4-10-7 島田歯科2F
 2:スペース103
   世田谷区喜多見8-18-16
 3:狛江伊豆味の森会館
   狛江市元和泉1-8-12
 4:狛江市西河原公民館
   狛江市元和泉2-35-1

チケット
 前売り1000円、当日1200円、11枚綴10000円、学生500円、75歳以上500円

主催:
喜多見と狛江の小さな映画祭+α実行委員会

《プレイベント》
1月10日(日)○11:00 開場「男はつらいよ 寅次郎紅の花」特別無料上映会(4)
            (※その他、琉球舞踊や予告編上映などのイベントあり)
1月26日(火)
 ○13:30 Start 琉球舞踊体験(1)
 ○15:30 Start 三線体験(1)
 ○19:00 Start “しゃもじ & ジェットカンフル お笑いライブ”(3)

《本祭》
1月29日(金)
 ●13:00 幕開け琉球舞踊+「よみがえる琉球芸能 江戸上り」(〜14:30頃終了)(2)
 ●15:00 「泥の花」(〜16:30終了)(1)
 ●17:00 「知花昌一 沖縄読谷平和学(1)」(〜18:38終了)(1)
 ●19:00 「歌えマチグヮー」(〜20:29終了)(2)

1月30日(土)
 ●10:00 「神々の深き欲望」(途中休憩10分 13:05終了)(1)
 ●13:30 「沖縄 うりずんの雨」★字幕付 耳の不自由な方も御一緒に(〜15:58終了)(4)
 ●17:00 「チビチリガマから日本国を問う」(〜18:44終了)(1)
 ●19:00 「やぎの冒険」(〜20:24終了)(2)

1月31日(日)
 ●10:00 「カメジロー 沖縄の青春」(〜11:24終了)(1)
 ●12:30 「あゝひめゆりの塔」(〜14:35終了)(2)
 ●15:00 「奄美 ノロのまつり」(2本立て)+えぐさゆうこライブ(〜16:30頃終了)(1)
 ○17:00 “島尾伸三が語る父島尾敏雄と母ミホ”(終了時間不明)(1)
 ●19:00 「太陽(てぃだ)」+トークショー(〜21:00頃終了)(2)

2月1日(月)
 ●14:00 「オバアは喜劇の女王〜仲田幸子沖縄芝居に生きる〜」(〜15:30終了)(2)
 ●19:00 「琉球カウボーイ、よろしくございます。」(〜20:34終了)(2)

2月2日(火)
 ●14:00 「あゝひめゆりの塔」(〜16:05終了)(2)
 ●19:00 「つるヘンリー」(〜20:34終了)(2)

2月3日(水)
 ●10:00(追加上映枠)(1)
 ●12:30 「教えられなかった戦争 阿波根昌鴻伊江島のたたかい」(〜14:22終了)(1)
 ●15:00 「歌えマチグヮー」(〜16:44終了)(2)
 ●17:00 「やぎの冒険」(〜18:24終了)(1)
 ●19:00 「オバアは喜劇の女王〜仲田幸子沖縄芝居に生きる〜」(〜20:30終了)(2)

2月4日(木)
 ●10:00(追加上映枠)(1)
 ●13:00 「サンゴレンジャー」+kyatライブ(〜15:00頃終了)(1)
 ●15:30 「神々の深き欲望」(途中休憩10分 18:35終了)(2)
 ●19:00 「竹富島の種子取祭」+(未定)(〜20:30頃終了予定)(1)

2月5日(金)
 ●10:00(追加上映枠)(1)
 ●12:30 琉球舞踊+「よみがえる琉球芸能 江戸上り」(〜14:00頃終了)(2)
 ●14:30 「沖縄/大和」★字幕付 耳の不自由な方も…+監督トーク(〜16:40頃終了)(1)
 ●17:00 「夢幻琉球 つるヘンリー」(〜18:34終了)(2)
 ○19:00 Start “森口轄さんを迎えて”(〜21:30頃終了予定)(1)
          ※ 三部作「沖縄の十八歳」の参考上映を予定しています。

2月6日(土)
 ●10:00 「教えられなかった戦争 阿波根昌鴻伊江島のたたかい」(〜11:52終了)(1)
 ●13:00 「奄美 ノロのまつり」(2本立て)+YAHISAライブ(〜14:30頃終了)(1)
 ●15:00 「琉球カウボーイ、よろしくございます。」(〜16:34終了)(2)
 ●17:00 「竹富島の種子取祭」+Milk[弥勒]ライブ(〜18:30頃終了)(1)
 ●19:00 「ぼくは写真で世界とつながる」+トーク(〜20:40頃終了)(1)

2月7日(日)
 ●10:00 「沖縄 うりずんの雨」(〜12:28終了)(3)
 ●14:00 「戦場ぬ止み」(〜16:09終了)(3)
 ●17:00 「戦場ぬ止み」(〜19:09終了)(3)
天皇皇后両陛下、今日はマラカニアン宮殿での大統領主催の晩さん会ご出席ですが、その前に、フィリピン人戦没者の慰霊へ。マニラ首都圏南部の英雄墓地を訪れ、「無名戦士の墓」に供花されたということです。

首相官邸ホームページにある、海外の主な戦没者追悼施設の資料によると、タギグ町フォート・ボニファシオ地区にある「リビガン・ナン・マガ・バヤニ」という記念墓地に、「無名戦士の墓」や記念碑が点在しているようです。
この墓地の追悼の対象は、以下のようになっています。
・第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ヴィエトナム戦争に従事したフィリピン国籍の軍人
・一般戦災者・フィリピン国籍以外の者は含まれていない。
・元大統領( 3 名) 、政府高官、議員、科学者等国家的に追悼すべき民間人や政治家も埋葬されている。
・埋葬対象者はフィリピン国軍の規定に基づいて指定される。
・宗教に基づく選別及び地域的限定はない。

「無名戦士の墓」というだけあって、軍で戦った人限定、一般市民は含んでいない模様です。
一般市民の慰霊碑にあたるものは、ネットで調べた限りでは見つけられませんでした。
平和を祈ってフィリピン人と日本人が共同で建立した、マリア観音は見つけましたが。
各地に虐殺にまつわる場所はあるようですが、特に碑を建てることはないのでしょうか。その場所に行くと、生き残った人たちが体験を語ったりされるらしいのは見かけました。

フィリピン人の犠牲者を両陛下が慰霊されることは大変に意義のあることです。そのことに対しては批判は一切ないのですが、民間人犠牲者の慰霊碑が見当たらないことに、これでいいのだろうか?と思う所でもあります。
これはフィリピンに限らないのかもしれません。戦った人々は一般市民と違うのは確かですし、その場所に慰霊に訪れるのは軍隊関係者やご遺族が多いというのもありますが、慰霊碑は軍隊由来のものが多いようです。