あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
史料館・電子版に掲載する地図・絵画といった資料は、もちろん現実の史料館の方に実物が保管されます。(今のところ借用中のものもありますが)

総会を特集した1つ前の会報「戦場体験史料館つうしん」10号で少し触れていますが、亡くなった体験者の方の蔵書・遺品等を保存の会にご寄贈いただくしくみを整えつつあります。
また、昨年の東日本大震災を経て、災害に耐えうる資料保存についても進めています。
証言映像のテープやご寄贈いただいた貴重な資料を預ける倉庫を契約し、そちらに預けるようにしました。

こうして、資料本体を安全な場所に避難させている中、いつでもその内容を見ることができるという点でも、電子版の意義は大きいといえます。
現実の史料館でも、いつも実物資料が見られるとは限らない、ということになりますが、他の戦争資料館でも、資料の保護のためにときどき展示物を入れ替えている場合が多いようです。複製品を活用することも出てくると思いますが、いつでも見られる電子版を充実させるようにしていきます。

ということで、資料の保護には万全を期して、いつでもご寄贈をお待ちしております。

生の資料ならではの迫力はもちろんあるわけですが、体験者の方がお元気な間は、体験者の方ご本人といっしょに、イベント等で資料をお披露目していける機会を持ちたいと思います。
滝野川の史料館と併せ、イベントの際にはぜひ足をお運びください。

この夏も、イベントがあります。
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戦場体験放映保存の会は、2004年、「世論力テレビ」という、インターネット放送から始まっています。ブログ係がメンバーに加わるずっと前のことです。
そういう始まりですので、インターネット史料館開設を当初から目指していました。今年2012年8月に、それが形になることになります。
一方、東京に史料館をつくることも目指し、そちらはすでに北区滝野川にオープンし、保存の会の事務所としても機能しています。

インターネット史料館=史料館・電子版は、昨年9月「元兵士・戦場体験・百人展」でそのイメージを表現していましたが、まさに戦場体験の常設展示というかんじだと思います。

滝野川の史料館は、民家に作られていて、なんとなく「書斎」という趣です。
手記や体験証言を中心に、戦争に関する本が集められています。
戦地ごとに番号をふる、独自の分類になっています。

電子版と現実の史料館は、「戦地」分類でつながっているといえると思います。
電子版の個人ページに「資料」として挙げられる書籍は、基本的に、現実の史料館に収蔵します。(災害対策で、一部専用の倉庫に預けるものもありますが。)
体験者の方からご提供いただいた写真、絵画等は、画像として電子版でご覧いただけますが、手記や本になると、全文を公開することは難しいので、現実の史料館でご覧いただくことになります。
現実の史料館の蔵書リストはある程度できているようですが、今のところ紙媒体では見たことがありません。電子版の公開で参照希望が増えることが予想されますので、これからもう少し整備していくことになります。

電子版と現実の史料館は、それぞれ補い合う形で、戦場体験をできるだけたくさんの媒体で伝えていきます。
一時帰省していたこともあり、ここしばらく戦場体験史料館からごぶさたしています。
「戦場体験史料館・電子版」の準備風景をリアルタイムでお伝えできておらず、申し訳ない気持ちと、自分も残念な気持ちがあるのですが。これからずっと育てていくシステムとはいえ、開館までの日々というのは、今だけですので。当日までになんとか現場からお伝えしたいと思います。

そういう状況ですので、ブログ係もまだ電子版の実際の画面を見ていないのですが。
構想段階での話をもとに少々、電子版の仕様の話をします。

電子版のメニュー画面では、「戦地」と「時期」による一覧表で体験者の方を探せるようになっているということはお話ししました。
この他に、需要があると思われるのは、「地元に関係する戦争体験」ではないかと思います。
自分の都道府県にはどんな体験者の方がいらっしゃるのか、といったことです。
当ブログの場合だと、キャラバンで訪れた都道府県別にタグをつけて、選択表示できるようになっています。あくまで訪問地であり、その方の出身地とは異なります。
史料館・電子版では、個人ページに、当時の本籍の都道府県がプロフィールとして出てきます。それを、全文検索でキーワードで探せる形に、という話は出ていました。「つうしん」11号を見たかんじでは、検索キーワードを入れる欄があるようです。
全文検索だと、文中にその語句が出てくるものは全てひっかかってくることになりますので、例えば都道府県名を入れた場合には、そこに関係する人全てが拾えるということになるでしょう。
本籍がそこにあった方、教育等で滞在された方、本土防衛で配属されてきた方、等が考えられます。
当ブログにもキーワード検索機能はありますので、そこは同じようなイメージかと思います。

もっと絞り込む機能をつけるのかどうか等、詳しいことはまた実際の画面を見てからお伝えします。
他に、「こういう方向から体験を探したい」というようなことがありましたら、ご意見をいただければと思います。
開館した後も、体験者の方々、訪れてくださる方々と一緒に育てていくことになる史料館ですので。
8月15日の「戦場体験史料館・電子版」公開に合わせて、史料館設立の「元兵士からの呼びかけ」の呼びかけ人・賛同人を募集しています。
保存の会会員の皆様には、「戦場体験史料館つうしん」11号と一緒に、登録用のハガキが届いたことと思います。

こちらがそのハガキの記入欄です。

呼びかけ人・賛同人登録ハガキ

「元兵士からの呼びかけ」にご参加いただける体験者の方、ご賛同いただける若手の方、ぜひご登録をお願いします。
この登録用紙の内容をご記入の上、郵送、FAX、Eメールのいずれかでお送りください。

送り先

〒114-0023 東京都北区滝野川6-82-2
 戦場体験放映保存の会

FAX:03-3916-2676
Eメール:senjyou@notnet.jp

こちらもご参照ください。
○「元兵士からの呼びかけ」、特に賛同者募集
会報「戦場体験史料館つうしん」11号に、おざわゆきさんの漫画「凍りの掌」単行本出版のおしらせが載っています。
当ブログでは以前もお知らせしていたと思っていたのですが、見直してみると、どうやら、ちばてつやさんのブログ記事の紹介だけだったようです。失礼しました。
改めてお知らせします。

『凍りの掌 シベリア抑留記』
著:おざわゆき
小池書院
1300円(税込)

↓の小池書院のページから直接注文できるようです。
http://www.koike-shoin.co.jp/shopping/prg/search.cgi?mode=details&id=ISBN978-4-86225-831-1

おざわさんには、昨年の「元兵士・戦場体験・百人展」をはじめ、いろいろなイベントでお世話になっています。
「凍りの掌」は、同人誌として自費出版されていましたが、2012年6月、単行本として発売されることになりました。
お父様のシベリア抑留の体験を漫画でまとめられたものです。かわいいタッチの絵から、シベリア抑留の過酷さがまっすぐ伝わってきます。
ぜひお読みいただきたい1冊です。
いっそこれでお子様に夏休みの感想文を書いていただいてはいかがでしょう?