あの大戦から65年。その時兵士だった方々の体験をビデオに残そう。保存の会発全国キャラバン隊の歩み。
「元兵士・戦場体験・百人展」と同時開催されていた、おざわゆきさんのシベリア抑留マンガ「凍りの掌」原画展も、本日で終了しました。

かわいいタッチの絵でシベリア抑留の厳しい状況が描かれているのですが、それだけに状況がまっすぐ伝わってくるのです。見やすくて入って行きやすかった、という感想を、こちらでもよく耳にしました。
おざわさんがお父さんに体験を話してほしいと語りかけられる形で入っていくのですが、全体にお父さんへの思いのようなものが漂っているかんじがしました。
会場には、他の方のシベリア抑留をテーマにした作品も1コーナー使って並べられていましたが、作品には、描き手の立ち位置といったものもなんとなく感じられるものなのだなという気がします。
そちらの会場は撮影不可だったため、写真で展示の様子を伝えることはできません。そこは、目に訴える描写ができません。なんだか、ちょっとオチがついているようなかんじもしますが。

「百人展」の方でも、シベリア抑留体験者中島さんの絵と解説はやはり好評でした。
言葉だけではもしかして違うものをイメージしているかもしれないけれど、その内容が絵になっていると、「ああ、これか」と腑に落ちる、といった感想もありました。

証言映像は、体験者の方ご本人がお話されている映像です。ご本人の表情、ときどき訪れる沈黙等そのものが、戦争を感じさせる無言の語りとなっているともいえます。
ただ、具体的に場所や物等の状況を伝えるものではないのは確かです。そのため、資料や写真を補助的に使ったり、体験者の方が所持品を見せてくださったり、ということで補完することがよくあります。

今後、亡くなった体験者の方からご寄贈いただいた戦場の絵を、同じ戦地の体験者の方の講演の際等に活用していただくことができないだろうか、ということを、一部メンバーの間で考えました。
もちろん体験者の方が、その絵がご自身の体験そのままだと感じられれば、ということになりますが。体験者の方どうしで力を合わせて継承していただくという可能性を考えています。
何かを残して亡くなられた体験者の方と、今も直接お話いただける体験者の方との共演。それは、今だからこそできる伝え方の1つだと思います。
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「元兵士・戦場体験・百人展」の写真です。
壁いっぱいに張り巡らせた、戦場体験パネルの数々。コーナーごとに、証言映像が見られるモニター。









上映会場の一角に、軍装品の展示も行っていました。

「戦場体験史料館」というとき、想像されるのはこういうものなのではないかと思います。
実際の史料館は、民家の1室を使った、書斎のようなところです。「百人展」のようなスペースは一つの理想ではある、というのは、古くからのメンバーも感じたところだったようです。しかし、これを目指すのかというと、現実問題としては財政面、人員面ともに現実的ではないし、基本的には証言をできるだけたくさんそのままの形で集積するということが第一の目的なので、このパネルで完結というわけにはいかないという事情もあります。

今後も体験者の方がお元気なうちは、証言を収録することを最優先で活動していきますが、今回作成したパネルを持って各地でイベントを行うということも可能にはなりました。

インターネット上にデジタルアーカイブを作ることを目指していますが、今回の展示を通して、「全国どこにでも持ち運べる史料館」というのは、ある意味実現しているのかもしれません。

また改めてイベントを振り返って今後の方向性を話し合うという機会も持つことになります。
そうした動きもお知らせしていきますので、今後の戦場体験放映保存の会の活動にも、ぜひご注目ください。
「元兵士・戦場体験・百人展」成功御礼を申し上げた後ですが、最終日9月27日(火)の様子を少々。
例によって会場にいたメンバーからのメールを元に報告します。

この日最初のお客さんは、若者4人組。その後も、若いお客さんが目立ったようです。
保存の会も20代の若手メンバーが来ていました。
他のイベントの時にもいらっしゃっていた方も。
体験者の方のご来場もありました。

15:00を回って片付けに入ってからも、数名お客さんがいらっしゃいました。もう少しゆっくりしていただければよかったのですが…おざわさんの原画展は開催中なのが幸いでした。

おざわゆきさんのシベリア抑留マンガの原画展「凍りの掌」は30日(金)まで開催中です。
なかなかないイベントですので、ぜひご覧ください。
6日間にわたって開催しました「元兵士・戦場体験・百人展」、本日をもちまして無事終了いたしました。
日によって30名~100名ほどの方にご来場いただいたようです。何度もお越しくださった方もいらっしゃるとのこと。
戦場体験放映保存の会初の証言展示イベントであり、四谷での初めてのイベントでしたが、まずは成功だったと思います。
スタッフが手薄だったこともあり、会場案内が不十分だったといった反省もあります。イベントの形自体も手探り状態でしたので、今後またいろいろと改善していきたいと思います。
今回、アンケート等はとっていませんでしたが、戦場体験放映保存の会まで、ご意見・ご感想等お寄せいただければと思います。当ブログを通してのメッセージもお待ちしております。

体験者の皆様、いしとびたまさん、(株)ユニモトの吉丸さん、おざわゆきさん、来場者の皆様、このイベントを一緒に作ってくださった皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。

概要をまとめ、会場につめていた保存会スタッフも、長丁場お疲れ様でした。
「元兵士・戦場体験・百人展」開催前からブログに応援メッセージをくださっていた体験者の方から、改めてメッセージをいただきました。ありがとうございます。

「行きました。見ました。百人もの軍歴表がズラリと展示。少しでも多く軍暦を書こうと、活字が小さく老兵には見づらく感じましたが、作成された努力に感激いたしました。盛会を祈ります。」

実際には何度もお越しいただいたそうで、ありがとうございました。
文字が見づらかったのは、展示位置の関係もあったかもしれません。会場じゅうに貼りめぐらせており、証言パネルが何段にもなったところがありましたので。本格的に展示セットを作るときがきたら、また工夫したいと思います。

また、お知り合いの体験者の方をご紹介いただき、重ね重ねありがとうございます。できるだけ近いうちに、キャラバンで伺いたいと思っています。